はじめに
こんにちは。デザイナードラフト開発担当です。
ついに!来る4月11日(水)!
約半年ぶりに 第3回デザイナードラフト が開催します!
デザイナードラフトでは、企業が参加ユーザーのポートフォリオやレジュメを見て、「指名内容」と「提示年収」を考えて、ドラフト指名をおこないます。
せっかくデザイナードラフトに参加される方々には、指名が来るのか来ないのかのワクワク感を味わって もらい、ぜひとも指名が届いてほしいと願っています。
しかし、現実のドラフトにおいては、毎回「指名されなかったユーザー」がいます。
指名がないのには様々な理由があり、
- ユーザーの希望職種がその企業にない
- デザイナーとしての スキルアンマッチ
など、企業によって様々であることがわかりました。
「希望職種がその企業にない」などは仕方がない感じもしますが、「スキルアンマッチ」に関しては、もしかしたら 自分がそのスキルを持っていたけどちゃんと書いてなかっただけではないか と言うケースが散見されます。
よって今回は、デザイナードラフトを有意義な体験にしてもらうため に、デザイナードラフトのポートフォリオ/レジュメを、書き方によってはこんな風に見える よという事例を交え、紹介させていただこうと思います。
あなたのスキルがしっかりと伝わるポートフォリオ/レジュメ作成の一助になれば幸いです。
デザイナードラフトの項目
さて、事例紹介の前にまずは 入力項目(ポートフォリオ/レジュメ)のおさらい です。デザイナードラフトでは、年収評価シートもしくは、ポートフォリオのどちらかを登録すると審査が開始されます。
デザイナードラフトと言うサービス名ではあるものの、
- Webデザイナー
- グラフィックデザイナー
- UIデザイナー
- UXデザイナー
- イラストレーター
- 3Dデザイナー
- 動画クリエイター
- プロダクトデザイナー
- テクニカルアーティスト
- モーションデザイナー
- エフェクトデザイナー
- キャラクターデザイナー
- ディレクター
- マネージャー
と、幅の広い職種の方々に登録いただくことを想定 しているため、入力項目はフリーテキストを大きく設け、それ以外は最低限の項目だけにしています。
ポートフォリオの項目
- 画像
- 作品名
- ポートフォリオサイトURL
- ポートフォリオの詳細を教えてください
年収評価シート(レジュメ)の項目
- プロジェクト名
- 画面キャプチャ、担当工程の説明画像
- どんなプロジェクトですか
- 何年頃参加しましたか?
- 参加期間はどのくらいですか?
- 担当工程は何ですか?
- 役割は何ですか?
- 使用したツール、ソフトウェア、技術を教えてください
- プロダクトURL
- プロジェクトの詳細を教えてください(100文字以上)
全体的に類似した項目内容ですが、ポートフォリオの項目のほうが入力項目が少ない です。
この理由は、WebやPDFで用意されるポートフォリオには、年収評価シートの入力項目である 「参加時期」「担当工程」などが既に記載されていることを想定している からです。
ポートフォリオは個々人でフォーマットも違うので、今回は年収評価シートの項目を例にして、「こういった内容だと〇〇なデザイナーにみえる」という事例を 3つ 上げてみようと思います。
ビジュアルデザイン専門のWebデザイナーに見えるポートフォリオ
まずは、デザインを主にやられている方 で、もしかしたら開発もできるのかな?と思わせる ポートフォリオ です。
画面キャプチャ、担当工程の説明画像:Webサイトのキャプチャ画像が5点
参加年/参加期間:2017年/半年以内
役割:Webデザイナー
使用ツール、技術:Photoshop/Illustrator/html/css/jQuery
プロジェクトのURL/詳細:
URLなし
新規案件で、〇〇のWebデザインを担当。
クライアントに3案提出の上、コーポレートイメージに近い〇〇案が採用されることになった。
また、要望の一つにスマートフォンサイトが含まれていたので、スマートフォン対応は経験が浅かったが、プログラマと連携しつつデザイン作成した。
このポートフォリオからわかること
- キャプチャ画像で本人の ビジュアルデザイン力 がわかる
- クライアントへの 企画提案を行う案件の一員だった事 がわかる
このポートフォリオからはわかりにくいこと
- 全体的に説明不足 で、デザインが なぜそのデザインになったのか がわかりにくい
- クライアントへの企画提案に関して、実際にどう関わっていたのか がわかりにくい
- 「スマートフォン対応は経験が浅かったが、プログラマと連携しつつデザイン作成」と記入しているが、具体的にプログラマとどう連携し、何をどうされたのか がわかりにくい
開発もできるWebデザイナーに見えるポートフォリオ
つぎは、デザインのアピールは比較的少なめで、主業務はコーディング/開発なのかなと思わせるポートフォリオ です。
画面キャプチャ、担当工程の説明画像:Webサイトのキャプチャ画像が1点
参加年/参加期間:2016年1年以内
担当工程/役割:Webデザイナー
使用ツール、技術:html/css/jQuery/WordPress/PHP/Git/GoogleAnalytics/Photoshop
プロジェクトのURL/詳細:
URLあり
〇〇のサイト制作案件。
営業1名、デザイナー1名、デザイナー兼エンジニア(私)1名の3名
クライアントより、ニュース部分は自分で更新したいとのヒアリングを受け、サイト構築にあたってWordPressを採用。
デザインはグラフィックデザイナーと協力、分担して進めた。
トップページで商品紹介をしたいとのことだったので、slick.jsでスライダーを実装しました。
営業担当を含め、スケジュール管理なども含めて進行することに苦戦したが、予定通りにリリース完了できた。
このポートフォリオからわかること
- WordPress の採用を決定して、開発できる技術力 がある
- デザイナー同士の業務連携 ができる
- 画面にスライダーの実装もしていることから、ある程度 フロントエンドの技術力もある ことが分かる
- URLがあるので、ソースコードも見ることができる
- クライアントのヒアリングや、スケジュール管理の記述があることから、ある程度業務範囲を広く任されている ことが分かる
このポートフォリオからはわかりにくいこと
- ビジュアルデザインに関するアピールが少なく、別にデザイナーもいる状況なので、ビジュアルデザイン力がはっきりとわからない
- 「WordPressを採用」とあるが、技術選定に関して自分で担ったのか、所属企業の流れに沿ったのかがわからない
- 「スケジュール管理なども含めて進行することに苦戦した」とあるが、スケジュールを守ったエピソードに際し、何をどう工夫したのか が分からない
ディレクションやUXデザインもできるWebデザイナーに見えるポートフォリオ
最後は、デザインのアピールはだいぶ少なめで、ほぼディレクションが主業務なのではないかと受け取れるポートフォリオ です。
画面キャプチャ、担当工程の説明画像:Webサイトのキャプチャ画像2枚、参考提案資料5枚(秘匿情報はマスキング済)、サイト構成資料3枚
参加年/参加期間:2016年1年以内
担当工程/役割:Webデザイナー、UIデザイナー、ディレクター
使用ツール、技術:GoogleSpreadSheet/GoogleAnalytics/Cacoo/PowerPoint/Flint/Photoshop/html/css/JavaScript
プロジェクトのURL/詳細:
URLあり
〇〇のリニューアル案件に、デザイナー兼ディレクターとして携わり、会員登録率10%増を実現しました。
リニューアルに関係するメンバーに当事者意識を持ってもらうため、チームビルディングに努めました。
ユーザーへのヒアリングをもとに、サービスのどこが課題かを見つけ出し改善した。
非常に高い目標設定でしたが、目標達成と同時に、ユーザー満足度も意識してディレクションとデザインをした。
❏ チーム構成
・ディレクター1名
・デザイナー1名
・エンジニア3名
❏ タスク詳細
・プロトタイピング、ユーザーテスト
・デザイン、開発ディレクション
・KPIの設計
・GoogleAnalytics、SearchConsoleを使った各種分析
このポートフォリオからわかること
- 提出資料も多いので、実力を図る資料としては申し分ない。
- 秘匿情報はマスキング されていたり、コンプライアンスへの意識 も伺える。
- 定性調査や、定量分析 もされており、デザイナーとしても記入されているが、担当できる業務範囲は広そう。
このポートフォリオからはわかりにくいこと
- デザイナーと入力されているが、プロジェクトにもう一人デザイナーがおり、実際どの程度されているのか、ビジュアルデザインの実力がわかりにくい。
- html/css/JavaScriptのタグが記入されているが、開発に関する具体的な記述がなく実力がわかりにくい。
- チームビルディングに努めたとエピソードが書かれているが、 具体的に何をされたのかがわかりにくい。
ポートフォリオ作成でも、相手の立場に立って考える
ポートフォリオ事例はいかがだったでしょうか?
あくまで事例ではありますが、 審査チームがレジュメから解釈するものと違う印象を持たれたもの もあったと思います。
つまり、自分のポートフォリオが意図しているものとは違う印象を持たれる可能性もある、ということです。
ちなみに、審査チームの観点として、
- このポートフォリオから わかること
- このポートフォリオからは わかりにくいこと
を挙げさせていただきましたが、「わかることが多く、わかりにくいことが少ない」からと言って、審査通過するかどうかとは関係がありません。
審査は、ここでは上げられていない「画面キャプチャ、担当工程の説明画像」などの具体例も含めて、レジュメ全体を拝見し、判断させていただいております。
このように、ポートフォリオやレジュメは、あなたが 企業の採用担当者や担当デザイナー、及びデザイナードラフト審査チーム と コミュニケーションを取る手段 の一つです。
ことコミュニケーションに関しては、あの有名なドラッカーもその原則の1つとして「知覚」を上げているように、相手の立場に立つ事が重要 です。
つまり、
・情報は順序立てて整理 できているか
・相手にちゃんとつたわる 内容になっているか
・あなたが 伝えたいことが伝えきれているか
を、考慮して伝える必要がある、ということではないでしょうか。
デザイナードラフトは、あなただけのためにレジュメのフィードバックをします
とはいえ、自分ひとりでポートフォリオやレジュメを、「これが本当に他人に伝わる内容になっているだろうか」ということを確認しながら作るのも大変ですよね。
そんなときには、まず自分が作れる範囲で構いませんので、ぜひ一度ポートフォリオやレジュメを登録し、審査申請してみてください。
デザイナードラフトでは、審査申請いただければ、審査の合否にかかわらず、ポートフォリオ/レジュメに対し、上記の観点から ひとりひとりに対して、個別のフィードバックをさせていただいております。
一緒にポートフォリオやレジュメを良いものに作り上げていきましょう。
他のデザイナーのポートフォリオ、見たくありませんか?
でも、やっぱりいきなりポートフォリオとかを書き始めるのってムズカシイなぁー、、という方もいらしゃると思います。
そんな方に朗報です!デザイナードラフトでは、他のデザイナーがポートフォリオやレジュメに何を書いているのかも見られるのです。
・年収評価シートを公開しているユーザー の一覧 → こちら
・ポートフォリオを公開しているユーザー の一覧 → こちら
自分で書く前に、まずどんな人がどんなことを書いているのかを見たい方はぜひ御覧ください!
おわりに
よろしければ、以上のことを参考にポートフォリオ、レジュメの作成に活かしてみてください。きっと、あなたのデザイナーとしての実績の棚卸しにも役立つと思います。
次のデザイナードラフトは、4月11日(水)開催です!!
・近いうちに 転職したい方
・転職活動をする前に、外の企業に自分の評価をしてもらいたい方
・業界でデザイナーが どんな評価をされるのかを知りたい方
色々な方にとって有意義な機会になるとおもいます!
デザイナードラフト参加には、審査の通過が必須 です。
お早めの審査申請、お待ちしております。